大阪大学附属図書館 懐徳堂文庫目録遡及事業

「懐徳堂文庫目録遡及事業」の進捗状況の報告と懐徳堂文庫の紹介を行います

懐徳堂と懐徳堂文庫について

今回は、懐徳堂と懐徳堂文庫について少し紹介したいと思います。

懐徳堂とは、享保9年(1724)に大阪の有力町人の出資により設立された学問所で、大阪大学の源流の一つとされています。四書五経を中心とした講義が行われるとともに、それらの経典の先鋭的な研究活動もまた行われました。

懐徳堂は明治2年(1869)にいったん閉校しますが、大正5年(1916)に再建されます。その後、昭和20年(1945)の大阪大空襲によって校舎を焼失しますが、コンクリート製の書庫に保管されていた資料は難を逃れました。昭和24年(1949)、大阪大学に文学部が設立されたのを機に、懐徳堂記念会から大阪大学に寄贈され、懐徳堂文庫が誕生しました。

懐徳堂文庫は、懐徳堂の記録、和漢の経書、史書、及び歴代教授の自筆稿本からなる総合的なコレクションです。今回NACSIS-CATへの目録データの登録を行うのは、これらの資料の一部となります。