大阪大学附属図書館 懐徳堂文庫目録遡及事業

「懐徳堂文庫目録遡及事業」の進捗状況の報告と懐徳堂文庫の紹介を行います

目録データ検収完了

外部業者に作成頂いた全ての書誌のチェック作業が完了しました。懐徳堂文庫の内、最も貴重なコレクションである懐徳堂先哲著述・記録類をはじめ、経部・史部の漢籍CiNii Booksや当館OPACで検索可能な状況です。

今後、これらの書誌データをもとに、さらなる利用促進のための作業を進めていきたいと思います。

NACSIS-CATへの目録データの登録完了

ご報告に間が空いてしまい申し訳ございません。

予定していた目録データの登録作業が完了しました。下記リンクが作成したデータの一例となります。

周易雕題 / 中井積徳纂
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB14243919
易断 / [中井積善撰]
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB1436803X
蘐園随筆 ; 徂来集 / [荻生徂来著] ; [中井積善編]
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB14631055
伊勢ものかたり 4卷 / 純禎 [注釈]
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB14642084

今後、ラストスパートとしてデータのチェック作業を行います。

懐徳堂と懐徳堂文庫について

今回は、懐徳堂と懐徳堂文庫について少し紹介したいと思います。

懐徳堂とは、享保9年(1724)に大阪の有力町人の出資により設立された学問所で、大阪大学の源流の一つとされています。四書五経を中心とした講義が行われるとともに、それらの経典の先鋭的な研究活動もまた行われました。

懐徳堂は明治2年(1869)にいったん閉校しますが、大正5年(1916)に再建されます。その後、昭和20年(1945)の大阪大空襲によって校舎を焼失しますが、コンクリート製の書庫に保管されていた資料は難を逃れました。昭和24年(1949)、大阪大学に文学部が設立されたのを機に、懐徳堂記念会から大阪大学に寄贈され、懐徳堂文庫が誕生しました。

懐徳堂文庫は、懐徳堂の記録、和漢の経書、史書、及び歴代教授の自筆稿本からなる総合的なコレクションです。今回NACSIS-CATへの目録データの登録を行うのは、これらの資料の一部となります。

はじめまして

この度、大阪大学附属図書館では「懐徳堂文庫目録遡及事業」として、NACSIS-CATへの目録データの登録を行います。今まで懐徳堂文庫については本学のオンライン目録への登録が行われておりませんでした。この度の事業により広くその存在を示し、その価値を現代において発揮させることを目的としております。

既に登録作業は順調に進行しております。このブログではその進捗状況について報告するとともに、懐徳堂文庫の紹介についても少し行いたいと思っております。

どうぞよろしくお願いします。

 

懐徳堂書庫